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企業のDEIプログラム縮小:ROI測定の課題と影響 / The Reduction of Corporate DEI Programs:「アメリカ人事界隈」#アメリカHR #HRLinqs #HRLinqsLearning

  • 執筆者の写真: 榊原 将/HR Linqs, Inc.
    榊原 将/HR Linqs, Inc.
  • 1月26日
  • 読了時間: 3分

2025年には、8社に1社がDEIプログラムを縮小または廃止する計画を持っており、その背景には政治的・経済的圧力やROI測定の難しさがあります(The Reduction of Corporate DEI Programs)。


調査によれば、削減された資金の多くはAIやテクノロジーへの投資に再配分されています。


しかし、DEIプログラムの削減は、職場の包括性や心理的安全性を損なうリスクも伴います。


「主要な点」

  1. DEIプログラムの現状:調査によると、65%の企業が2025年もDEI予算を維持していますが、22%は増加、8%は削減、5%はすでに廃止しました。

  2. 削減の計画を持つ企業の割合:DEI予算を維持または削減した企業の11%が2025年中にDEIプログラムを廃止する可能性が高いと答えています。

  3. 削減の理由:主な理由として、政治的気候の変化、経済的圧力、ROIの測定困難が挙げられます。

  4. 再配分される資金の用途:削減された資金の51%が一般経費に、40%がAIやテクノロジー投資に再配分されています。

  5. 職場文化への影響:DEIプログラムの削減は、包括性の低下や心理的安全性の損失を引き起こす可能性があります。

  6. PR目的のDEI導入:マネージャーの半数以上が、DEIイニシアチブを主にPR目的で導入していると回答しています。

  7. 政治的要因の影響:トランプ大統領は連邦政府のDEIプログラムを削減する複数の行政命令に署名しており、民間企業にも影響を及ぼしています。

  8. 企業の長期的な計画:企業の8%は、今後4年以内にDEIプログラムを段階的に廃止する予定です。


「企業の検討点」

  1. DEIプログラムの価値を再評価:DEIプログラムのROIを正確に測定し、組織にとっての重要性を再確認します。短期的な利益だけでなく、長期的な効果も評価する必要があります。

  2. 政治的・経済的影響の分析:政治的気候や経済的プレッシャーが自社のDEI戦略に与える影響を把握し、柔軟な対応を検討します。

  3. 包括的な職場文化の維持:DEIプログラムが縮小された場合でも、包括性を促進する代替案を導入し、心理的安全性を確保します。

  4. 資金の再配分と戦略的投資:DEI関連の資金を削減する場合は、その資金をどの分野に再配分するかを戦略的に計画します。

  5. 従業員への透明なコミュニケーション:DEIプログラムに関する変更について、従業員に対して明確かつオープンなコミュニケーションを行い、信頼を維持します。


「Q&A」

Q1: なぜ多くの企業がDEIプログラムを削減しているのですか?

A1: 政治的気候の変化や経済的プレッシャー、ROIの測定が難しいことが主な理由です。


Q2: DEIプログラム削減が企業に与えるリスクは?

A2: 包括性の低下や心理的安全性の損失により、従業員のエンゲージメントや生産性が低下するリスクがあります。


Q3: 削減された資金はどこに使われますか?

A3: 一般経費やAI・テクノロジーへの投資、従業員の給与や福利厚生に使われています。


Q4: AmazonのDEI戦略の変更内容は?

A4: Amazonは社員リソースグループを統合し、ブラックエクイティやLGBTQ+関連の一部セクションを削除しました。


Q5: AppleのDEIプログラムに対する株主提案はどうなりましたか?

A5: 保守派からの提案が出されましたが、取締役会は反対を推奨し、株主の98%以上が提案を否決しました。



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