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執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

飲食業界での雇用の増加

連邦政府は10月2日に飲食業(外食産業)において9月中に20万人の雇用が追加されたことを発表した。

9月の民間企業の雇用が87万7千人であったが、約4人に1人が飲食業での雇用ということになる。


COVID-19前の2月に1,230万人が雇用されていた飲食業界では、4月には620万人という過去数十年で最も低水準にまで落ち込んでいたが、各州での規制緩和を受けて営業が徐々に再開され、現在の雇用者数は1,000万人と引き続き2月の水準には未達なものの特にこの4か月程で大幅に改善されてきている。


今後の雇用増加の見込みは不明であるものの、飲食業界での雇用がCOVID-19前までの水準に戻るまでにはかなりの時間が掛かる事は予想されている。フロリダ州やインディアナ州ではレストランのフル稼働が再開しているが、州によってはまだ人数制限が25%(店内飲食)のみが許可されており、また、今後秋・冬の寒い時期の屋外飲食に懸念があるためである。


COVID-19前の2月の雇用1,230万人にはまだ230万人ほど低く、過去2か月のペースで雇用が増加されたと仮定すると同水準に戻るまでには1年以上を要することとなる。


失業率は7.9%になり毎月改善されてはいるものの予想より低い数値であり、ディズニーをはじめ大手企業でも引き続きレイオフが行われている状況であることも気になる点である。

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