ハワイ州で雇用主が候補者に対して個人の前科歴についての質問への厳格化がされた。
Ban the Box(バン・ザ・ボックス)とは、「Ban=廃止」、「Box=チェックボックス」という意味合いがあり、元犯罪者の擁護者による運動からできた法律で、採用候補者に犯罪歴の有無を問うチェックボックスを撤廃することが目的となっている。
ジョブ型雇用という考えの元、(良いか悪いかは別として)元犯罪者であった場合でも、業務遂行能力があるかどうかという、個人の能力をまずは企業に確認してもらうための法律である。
背景として、元犯罪者(犯罪の種類は別問題)であるということで就職がしづらくなると再犯の可能性が高まり、社会全土に悪影響を及ぼすというものとなると考えられるためである。Ban the Boxがあるか否かという問題以前に、米国では犯罪者に寛容な側面はありセカンド・チャンスを支援しているグループや団体は非常に多いように感じる。
なお、Ban the Box以前にもハワイ州では(例外はあるものの)犯罪の種類(重罪や軽罪)に関わらず、前科を過去10年間に限定して雇用を考慮することが求められていた。
9月15日の法改正では「重犯罪」と「軽犯罪」を区別して特に軽犯罪者への偏見を最小限に抑えることを目的としている。
現在Ban the Box法があるのは、以下の13州である。
◦ カリフォルニア州
◦ コロラド州
◦ コネチカット州
◦ District of Columbia (DC)
◦ ハワイ州
◦ イリノイ州
◦ マサチューセッツ州
◦ ミネソタ州
◦ ニュージャージー州
◦ ニューメキシコ州
◦ オレゴン州
◦ ロードアイランド州
◦ バーモント州
◦ ワシントン州
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