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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

エンゲージメント再考:従業員の期待と企業の現実/Rethinking Engagement: Employee Expectations:「アメリカ人事を図と表で(仮)」#アメリカHR

エンゲージメントという言葉がビジネスの世界でよく耳にされますが、企業が実際に従業員のエンゲージメントをどの程度理解し、適切に対応できているのでしょうか?


ギャラガーの2023年のキャリアウェルビーイングレポートによると、従業員のエンゲージメントの認識と現実には大きなギャップが存在することが明らかになりました。


このブログでは、従業員のエンゲージメントに対する現状の企業のアプローチと、従業員が本当に求めているものの間に存在する隔たりを探り、このギャップをどのように埋め、企業と従業員双方にとってより良い職場環境を作ることができるのかについて、実用的な戦略とインサイトを提供します。


この解析を通じて、企業が従業員の声をどのように聞き、エンゲージメントと生産性を向上させることができるのかを明らかにします。

  1. 従業員のキャリアチェンジ:58%の従業員がキャリアチェンジを検討しており、柔軟性、健康的な職場環境、評価されることが最優先事項とされています。

  2. エンゲージメント調査の欠如:過去二年間に深い従業員エンゲージメント調査を実施したのは企業の51%のみで、多くの企業が従業員の感情を正確に把握していない可能性があります。

  3. 給与と福利厚生の理解:53%の企業が従業員の給与と福利厚生に関する理解を「優れている」と評価していますが、これはコミュニケーションの向上の余地を示唆しています。

  4. 内部コミュニケーションの戦略:93%の企業が意図的な内部コミュニケーションを行っていますが、そのうち23%のみが包括的なコミュニケーション戦略を実施しています。

  5. キャリアウェルビーイングの強調:38%の企業がキャリアウェルビーイングの重要性を増していますが、これは2023年のウェルビーイングイニシアティブの中で最も強調されていない分野です。

  6. フィードバックの定期性:定期的な週間対話が従業員エンゲージメントを向上させる鍵となり、従業員の関心事に注目を集めます。

  7. エンゲージメントの低迷の改善:従業員との有意義な対話は、目標、顧客サービス、ウェルビーイング、認識周りの問題を特に支援できます。

  8. リーダーシップからのコミュニケーション:エンゲージメントはリーダーシップからのコミュニケーションにしばしば関連しており、ビジネス戦略や人々の優先事項に関連する情報が含まれます。

  9. 従業員のサポートの必要性:たった4割の企業のみがキャリアパスの開発と追求をサポートしており、改善の大きな余地があります。

  10. パルス調査の限界:パルス調査は従業員のニーズや懸念が迅速に変化する中で増えていますが、従業員エンゲージメントなどの複雑な変数の全体像を提供しないかもしれません。

「企業の検討点」

  1. リアルタイムのフィードバックを重視する:定期的な「パルス調査」を利用して、従業員の現在の気持ちを把握し、エンゲージメントの改善につなげる。

  2. 従業員のキャリア成長をサポートする:従業員のキャリアパスの開発と追求をサポートし、エンゲージメントと満足度を高める。

  3. 給与と福利厚生の透明性を確保する:従業員が給与や福利厚生を完全に理解し、その価値を認識するよう努める。

  4. 内部コミュニケーション戦略を強化する:効果的なコミュニケーションは従業員のエンゲージメントに直結しており、これを強化する必要がある。

  5. 従業員のウェルビーイングに注力する:キャリアだけでなく、感情的、財政的、肉体的なウェルビーイングにも焦点を当てることが重要です。


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