9月22日にQuick USA社主催のセミナーに参加し、企業文化の醸成について話す機会を持ちました。今回は、そのセミナーの内容の一部を共有させていただきます。
私のセミナーのテーマは「企業文化の醸成 – リーダーシップとコミュニケーション」でした。
2022年のGlassdoorの調査によれば、従業員の79%が「企業文化の重要性が増している」と感じているとのこと。
COVID-19の影響でリモートワークやハイブリッドワークが主流となり、それに伴い「働き方」の柔軟性が求められるようになった。
この変化の中で、多くの従業員が自分のキャリアを再評価し、自身の価値観に合った企業での就業を優先するようになっています。私はこの変化を「働く事」に対しての意識の変化があったのではないかと考えています。このような意識の変化から、「企業文化の重要性」に更なる注目が集まっているのだと思います。
企業文化を形成・醸成する際、従業員とのビジョン、ミッション、バリューの共有はもちろんのこと、それらと企業やマネジメントの行動の整合性も非常に重要となります。
今年の6月、Lululemon社の一件が大きく注目されました。
多くの小売業者が採用している「安全」に関するポリシーは、店舗での強盗や窃盗に遭遇した際、従業員や顧客の安全を最優先とし、犯人への直接介入を避けるというものです。
Lululemon社もこのポリシーを採用していました。
しかし、6月に発生したある事件で、従業員がポリシーに反して犯人に介入しました。その結果、関与した従業員2名が解雇される事態となりました。
この事件を外から見れば、従業員の行動は企業の商品を守るための勇気あるものとも受け取れます。そのため、Lululemon社の対応は多くの批判を受けました。
しかし、Lululemon社のCEOは後に「我々のポリシーは従業員と顧客の安全を守るためのものであり、この解雇はそのポリシーに基づくもので正当である」との声明を発表しました。
会社が定めるポリシーや価値観に基づいて行動することは、その会社の企業文化を強化する上で極めて重要です。この一連の対応は、Lululemon社がその文化や価値観に真摯に取り組んでいる証とも言えるのではないでしょうか。
「企業文化の醸成 – リーダーシップとコミュニケーション -」の資料をご希望の方は、info@hrlinqs.comまでご連絡を。
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