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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

ファーローがレイオフに 

COVID-19禍にてファーロー(一時帰休)であったはずのポジションが、恒久的なポジション消滅に発展してきている。

9月時点で約1,300万人ほどが失業をしており、COVID-19以前の失業者数600万人と比較すると、2倍以上の失業者数である。


経済活動への制約が始まった3月中旬以降、先行きが不透明な中で、レイオフではなく一時帰休・ファーローとし、業績が改善した場合すぐに再雇用可能な措置を取った企業も多かった。ただ、この措置が半年以上継続していることで、現状、Long-Term(長期間)の失業者となった元従業員の数が多くなってきている。


そしてファーローの期間が長くなるほど、一時的な措置と思われていた休職が恒常的なものとなりポジション自体の消滅に発展する可能性が高まる。


失業率の改善状況からすると、雇用マーケットは経済再開により最悪の状況を脱したものの、回復までにはまだ時間がかかることが推測される。また恒久的に消失したポジション(仕事)は9月に34万5千件増の、約380万件となりCOVID-19以前よりも250万件ほど多くなっている。


さらに同様の形で恒久的に減少したポジションは失業率に含まれない(ポジションが無くなったので)数値となり、手放しに失業率の改善を喜べない側面もある。

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