最新のJob Openings and Labor Turnover Survey (JOLTS)が発表された。
8月の求人件数は1,005万件で、7月の1,120万件から100万件以上少ない数値となり、1か月間の下げ幅としてはCOVID-19初期の2020年4月以来の大幅減少となった。
2021年6月以来初めて1,100万件を下回り、数値上では労働力不足が解消しつつあることが示唆されているものの、未だに1,000万件を超えているため、実際に労働力不足が解消された実感するにはまだ時間がかかりそうである。
他方でGreat Resignationは継続中で、退職者数も418万人と引き続き400万人を超過している。
不足する労働力に加え人材需要が多いことから、平均時給は8月までの12ヶ月間で5.2%も上昇している。ただしインフレ調整後の実質所得では2.8%減少していることとなる。
経済状況が不透明な中、業界によっては雇用をフリーズする企業も増加している。
JOLTSに反映されている雇用状況について今後も引き続き注目してゆきたい。
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