Payscaleによる給与予算調査の結果、米国企業の75％以上が給与を今年と同等またはそれ以上に上げる予定である。
2024年の給与は平均して3.8％上昇する予定で、これは前年の4％から微減している。
しかし、労働市場が冷え込みつつある中で、企業の22％が来年の給与増加予算を削減する予定で、これは前年の9％から上昇している。
Payscaleの給与公平戦略家であるルース・トーマスによれば、雇用主は最近の賃金上昇後に給与予算を下げたいかもしれないが、一部のセクターでスキル不足が続く労働者の市場である。
給与上昇については、最近数年間で新たな「通常」が3.5-4％の範囲になるかもしれないとの見方が示されているが、これはリセッションに入る場合には変わる可能性がある。
ビジネスコンサルティング会社WTWの6月のレポートでも、2024年の平均給与上昇率は4％と予測されていた。これは雇用主が競争力を保つために、過去10年間に見られたものよりも「大幅に高い」。
給与を上げることに加えて、雇用主は人材を引きつけて保持するために福利厚生パッケージに注目している。一部の企業は無料の授業を提供し、他の企業は保育費を補助している。
「企業の検討点」
市場の動向を続けて把握し、給与増加率を適切に設定することが重要
一部のセクターではスキル不足が続いており、企業は独自の戦略でこれに対応する必要がある
給与だけでなく、福利厚生パッケージも人材の引きつけと保持に大きな役割を果たす
働き方の変化に対応するために、様々な形の休暇制度を提供することを検討する
労働市場の変化とそれに対応するための戦略は、組織の長期的成功に直接影響を与える
