レストランでの人手不足が解消されていないことは、(短期的な指標として)従業員の賃金の上昇状況から見て取ることが出来る。
どこの業界も基本的な構造は同じであるが、レストラン業界は元々の賃金が低い業界である故、顕著に賃金の上昇を確認することが可能である。この人で不足から多くのレストランではより良い賃金、ベネフィットの提供をしなければならない状況にある。
レストランのみではないが、レジャー・ホスピタリティ業界の1時間の平均賃金の推移としては以下となっている。
2020年2月:16.90ドル
2020年6月:17.02ドル
2021年6月:18.23ドル
COVID-19以前から7.8%の上昇をしていることが分かる。
2021年6月の米国での1時間の平均賃金は30.40ドルであり、これは2020年2月から6.6%上昇しているが、レジャー・ホスピタリティ業界での上昇率7.8%はこれを上回るものとなっている。
賃金の上昇に加え、財政的に余裕のある企業では、雇用ボーナス、ベネフィットの充実に取り組んでいるが、人員解消の兆しは見られず、COVID-19以前の雇用水準に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうである。
レストランでは平均して毎年2%ほどの値上げをしているのだが、今年は様々な要因から値上げ率が4%ほどになるという予想もされている。
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