人材不足が続いている。
National Restaurant Association(NRA: 全米レストラン協会)によると、2021年の7か月間でレストランの雇用は130万人増加したものの、COVID-19以前の水準1,230万人と比べてまだ100万人ほど不足している。
さらにCOVID-19のデルタ株の不安により、8月のレストラン(飲食業)の雇用は前月から4万人減少をしている。
現在全米のレストランの求人広告の割合は以下となっている。
◦ 26%:クックとラインクック
◦ 17%:サーバー
◦ 7%:バーテンダー
この中でも最も人材が不足しているのが、クックとラインクック、店舗を任せることが出来るマネージャー職であるという。
Black Box Intelligence社の調査結果によると、2019年と比較してフルサービス・レストランの運営は平均して6.2人ほど少ない人数で行われているようである。
給与を上げることで人材を確保してきたマクドナルド社やチックフィレ社では一部地域の営業を停止せざるを得ず、また、労働者の負担を減らすためにカーブサイドでのオーダーを停止している。
Technomic社の調査によると、レストランで働いていた人がキャリアを変更したケースも多く、うち30%が事務職に、17%が教育関連の仕事に就いているとの結果も出ている。
COVID-19の影響で消費者とのトラブルも増加しているレストラン業界では、今後も人材不足が継続しそうである。
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