Great Resignation(大辞職)に続いて、今後はQuiet Quitters(静かな辞め方)という言葉が使用され始めている。
さてQuiet Quittersとはそもそもどういう意味があるのか。
Quiet Quitters、これは会社を静かに、お茶を濁すことなく退職するという意味ではなくて、仕事にエンゲージをしていないという意味をもつ言葉である。
仕事を失いたくないが、ワークライフバランスを重視して、仕事以外に多くの時間を使用したいと考えている労働者のことを指し、現状では米国の労働者の半数を占めるまでになっている。
Gallup社の調査によると、Quiet Quittersと評される半数以上の労働者は業務に従事しておらず、つまり必要最低限のことしか行わず、仕事から心理的に離れている状態であるという。
仕事にエンゲージしていると返答した従業員は約30%強しかおらず、2014年以降で最も低い数値となっている。
例えばプロのスポーツ選手が大差がついた状況の試合の途中でやる気が失せ、身が入らない状態をQuitしたと表現することがある。
企業に属しながらも業務を行わないことや必要最低限のことしか行わないことを、このQuitという言葉で表している。
つまりはエンゲージメントをどれだけ高めることが出来るのかということになるが、“Employees are the new customers(従業員が新しい顧客である)”と評されるような現状がQuiet Quittersの背景にある。
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