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執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

人員不足、継続中

本日発表されたデータ、米国のJob Openings and Labor Turnover Survey(JOLTS)によると2021年12月の求人数は1,090万件であった。

このデータは予想1,030万件を大きく上回っており、求人数は継続して高水準にあることが分かる。


他方で退職者数は430万人となり、前月2021年11月の450万人から減少をしているが、12月の雇用者数も19.9万人となり2021年で最も少ない増加数であった。今回の発表を踏まえると6ヵ月連続で400万人以上が退職したことになる。


求人数や退職者数は高水準が維持されたまま、雇用者数が減少しているとうことで人材不足が収まる気配はない。


そして2月4日にDepartment of Labor(DOL)から発表される雇用統計データも、12月に続いて低い数値になりそうである。大きな原因としてはオミクロン株である。現状はピークアウトをし感染者数が減少しているものの、1-2か月前までの増加は今回発表される雇用者数に大きく関係してくる。


リモートワークが普及したことで転職活動もしやすくなり、また、人手不足であることからも、転職を考えている労働者にとっては好条件な雇用市場である。


企業にとっては、今まで以上に従業員の雇用維持対策の検討が必要な状況なのかもしれない。

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