在宅勤務が導入されてから既に半年以上が経過しているという企業も多いはずである。
オフィスに出社せずに日々業務をこなしている状態で、従業員エンゲージメントを維持または向上する方法を模索している管理職も増えているはずである。
日々の何気ない会話を通じて一体感を得る機会が減るため、能動的に一体感を作り出しエンゲージメントを高める方法を検討ことになる。
まず従業員エンゲージメントとは、従業員が会社に対して愛着を感じているか(どれ程貢献したいと感じているか、どれ程信頼をしているか)という指数である。
旧来は従業員エンゲージメントという言葉ではなく、(特に日本では)ロイヤルティという言葉が使用されており、こちらは忠誠という意味合いが強い。
従業員エンゲージメントは企業・従業員の関係がフラットであるのに対して、ロイヤルティは上下関係が明確なものである。
少し極端な例となるが、一度退職をした元従業員が退職後に再雇用を望んでいる=エンゲージメントが高い、一度退職をした=ロイヤルティが低い、という考え方だと分かり易いのではないだろうか。
米国では前者の考え方、日本では後者の考え方が浸透しているように感じる。
Principal Financial Groupより、以下の調査結果が発表された。
◦ 57%の従業員が介護責任の増大によってストレスを感じている
◦ 47%の従業員が増加した業務責任にストレスを感じている
◦ 44%の従業員が孤立により、士気が下がっている
この様な状況で従業員エンゲージメントを高めるために、管理職に対して5つの行動を提唱をしている。
◦ Be agile: 機敏に
◦ Be persistent: 粘り強く
◦ Be thoughtful: 思慮深く
◦ Be proactive: 積極的に
◦ Ask questions: 質問をする
提唱されている行動自体はオフィス勤務をしていた時と同様であるが、在宅勤務の現状だからこそより必要になっている行動なのではないだろうか。
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