ギグワーカーを従業員と分類するのか、コントラクターと分類するのかというテーマ。
一度は決着がついたかのように思えたのだが、この問題はまだまだ継続しそうである。
そんな中で今度は大学のスポーツ選手を従業員とみなそうとする動きが出てきている。
University of Southern California(USC:南加大学)のアメフト選手とバスケ選手を、法的に従業員と分類するできであるという取り組みが一歩動き出した。
米国の大学スポーツは巨大産業である。特にアメフトはプロリーグを凌ぐほどの人気を誇り、またバスケットボールも同様にマーチマッドネスと呼ばれるトーナメントは毎年非常に盛り上がるイベントである。
大学としても選手に報酬を支払わずにすむため、大学スポーツでの利益は莫大なものになる。
今回National Labor Relations Board(NLRB:全米労働関係委員会)は、USCの選手たちは全米カレッジアスリート協会の従業員という位置づけとなり、報酬が支払われないのは大学スポーツ選手の権利を違法に制限しているという主張のもとで、選手たちが組合を作る自由を含み、従業員としての権利を認めることを掲げている。
もちろんこの主張が認められたとして実際に施行されるまでには何年も掛かるテーマであるが、実際にこの様な主張が法廷で争われているのは事実である。
National Collegiate Athletic Association(NCAA)は全米の大学スポーツ選手を管轄しているが、その対応には批判も多い。
果たしてどこまで本件が認められることとなるのか。
今後の動向が気になるニュースではある。
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