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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

授乳室の提供義務 

ニューヨーク州で授乳室の提供の義務化が施行される。


12月9日にニューヨーク州のHocul知事が署名をした法律により、Breastfeeding Law(授乳)の要件が追加されることとなる。


オフィスで授乳をする従業員に対して、企業ではプライバシーの守られる個室(トイレや洗面所以外)を提供することが義務付けられる。


この個室は従業員の業務場所の近くであり、また明るく、他の従業員から見えず、業務の妨げにならない場所で無いといけない。


もしオフィス内で電源や冷蔵庫の利用が可能な場合は、これらの設備の提供もすることが推奨されている。


大規模なオフィスの場合、個室の提供が容易な場合も多いかもしれないが、小規模オフィスの場合は簡単ではない可能性も高い。そのため、企業としては「出来るだけ合理的な場所を提供すること」が必要となる。


企業としてはこのBreastfeeding Lawに関するポリシーを明文化した上で、従業員に配布をする義務も生じる。


先日署名がされたばかりの法律であるため、実際に施行されるのは180日後となる。


Breastfeeding Lawは全米30州ほどで施行されているが、個室を提供する義務まで課す州は少ない。


安全上の理由等で乳児をオフィスに連れてくることを禁止している企業も多いが、承認をしているのであれば今後ニューヨーク州では授乳用の個室を提供することが必須となりそうである。


Parental LeaveやFamily Medical Leave等々、育児や乳幼児のケアに関連する法律が施行されており、家族のケアと仕事の両立に関係する法律やルール制定に関するトレンドは今後も続きそうである。


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