• 榊原 将/HR Linqs, Inc.

Paycheck Protection Program (PPP)の第2ラウンド

PPPの第2ラウンドが開始されてから数週間が経過したが、第1ラウンドより遥かにスムーズなプロセスとなっている。

今回のPPPは総額で2,845億ドルが資金に充てられているが、Small Business Administration(中小企業庁)は既に40万件以上、総額で約350億ドルの承認を行っているという。また申請から承認、そして入金までが数営業日で完了しているという場合も多い。


しかし全ての企業に対してスムーズに行われていることはなく、場合によっては申請後に即却下されている企業もあるようだ。


PPPの第1ラウンド申請条件を継続して申請出来るという今回のラウンドであるが、第1ラウンドの約4.7%の申請書類のデータがSBAの定めた条件から逸脱(データの不一致と適格性の懸念)していたことが判明しており、それが第2ラウンドで却下されている理由のようである。


今回却下された書類については、意図的にデータが改ざんされていたことにより承認されなかった場合もあるが、問題の一部は今回のPPP申請において自動化された検証チェック機能にあることも判明している。


プロセスを合理化して詐欺から守るために追加された検証チェック機能であるが、少しでも不一致があった場合には自動的に却下されてしまうため、承認プロセスが以前ほど明確にされていない場合も多い。


第1ラウンドでは申請されたPPPの書類に対して全て手書きで承認作業をしていた金融機関もあるが(とある銀行では5,200件の申請書を全て手書きで承認をしていた)、第2ラウンドではほとんど全てが自動化されている。


結果的には自動化をしていることで全てのプロセスが迅速になり、また正確性も向上しているが、却下された企業がSBAに連絡をして承認を得るというプロセスが第1ラウンドよりもハードルが高くなってしまっているようである。


第1ラウンドのPPPは20年4月初旬に3,590億ドルの資金で開始されたが2週間で枯渇した。今回も出来るだけ早く申請をすることが最善である。

最新記事

すべて表示

© 2020 by HR Linqs, Inc.