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性別マーカー「X」の追加

執筆者の写真: 榊原 将/HR Linqs, Inc.榊原 将/HR Linqs, Inc.

毎年3月31日にInternational Transgender Day of Visibility(国際トランスジェンダー認知の日)という記念日がある。

トランスジェンダーの人達の直面している問題や差別の認知度を高めるための日であり、2009年に米国ミシガン州で創設された日である。


今年の3月31日のEqual Employment Opportunity Commission(EEOC:米国雇用機会均等委員会)からの発表によると、今後EEOのポータルサイトの一部の申請書で差別訴訟の申請をする際に、申請者が自身の性別マーカーとして「X」の利用をすることが可能となり、Mr.やMs.と共に「Mx.」が追加される。


個人の性別やアイデンティティの認識を尊重しつつ、全労働者が一律かつ平等に権利を行使できるようサポートすることが目的であるという。


COVID-19禍において情報発信の要となった機関Centers for Disease Control and Prevention(CDC:米国疾病対策予防センター)でも同様の発表を行っており、EEOはそれに続いた形となる。


また4月11日から「X」の性別はパスポートカード(パスボートブックではなく)でも申請が可能となり、2023年後半には実際にカード上に表記がされるように準備中である。


「X」の性別について運転免許証等への表記を承認をしていない州も多く、その定義も統一されていないために標準化をするための取り組みが今後も継続されることとなる。

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