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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

失業保険関連の給付金の打ち切り

多くの方が既にご存じの通り、レイバーディが終了した現時点で、連邦政府からの追加の失業保険給付(300ドル)やフリーランス等に給付がされていた失業保険給付金が打ち切りとなった。

この打ち切りによって、1,100万人以上が影響を受けており、その中の750万人は給付が完全に無くなった。


2020年3月に施行されたCARES法(Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act)により連邦失業保険プログラムが強化された流れを受け、2021年3月に可決されたAmerican Rescue Plan法では、以下4種類の失業保険関連ベネフィットがレイバーデイまで延長された。

  1. Federal Pandemic Unemployment Compensation:CARES法の時には週に600ドル提供されていた金額が300ドルまで減額されての継続

  2. Pandemic Emergency Unemployment Compensation(PEUC):本来は26週間の失業保険の給付期間の延長

  3. Pandemic Unemployment Assistance(PUA):通常は失業保険給付対象外の自営業者やフリーランスにも拡大をして給付

  4. Mixed Earners Unemployment Compensation:従業員・フリーランス両方の雇用形態で労働をしていた労働者に対して週100ドルを給付

レイバーデイが明けての今週からは、①の300ドルの給付金を得ていた300万人が影響を受けることとなる。なお、引き続き既存の州の失業保険の給付は継続される。


また、PEUCの対象者は330万人、PUAの対象者は420万人いるが、この750万人がほぼ全ての失業保険関連の対象外となる。


この失業保険関連ベネフィットが給付されていることが人材不足の原因とも考えられていたが、早期に打ち切った26州では雇用数の増加率は見られていないため、打ち切りにより大きく雇用市場が変化することは考えにくい。

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