2020年に従業員のエンゲージメント率が上昇した理由
- 榊原 将/HR Linqs, Inc.
- 2021年5月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年5月2日
ワシントンDCに本社を置く分析・調査会社ギャラップ社の調査結果によると、2020年は従業員の会社へのエンゲージメントが上昇している。

エンゲージメントが増加した理由を知る事で、参考になる情報があるかもしれない。
高頻度でのフィードバックという点が、メインな理由となっている。多くの企業がリモートワークに移行したことで、対面で話すことが少なくなった。何をしているのか、何を行うべきなのか、どうすれば良いのか等、上司とのコミュニケーションの頻度が必然的に上がった事でそこから派生するフィードバックが増えたと回答をした従業員が多くいるようである。
双方向でのフィードバックを行える環境というのは、エンゲージメントを高める上で最も重要な要素の一つと考えて良いであろう。
リモートワークへの移行の決定等、COVID-19の状況下で迅速に必要な決定を行ったかという点も挙げられる。COVID-19はかなり極端な状況ではあったものの、企業の方向性を示す決定が迅速に行えること、つまりリーダーシップがあるという理由もエンゲージメントには欠かせない要素である。
昨年の今頃はCOVID-19は未知のウイルスであり、毎日のように様々な情報が更新されていた。必要情報を収集して共有をしていたこと、リモートワークや在宅勤務という慣れない状況下で従業員のウェルビーイングの気を配っていた企業のコミュニケーションも理由として挙げられている。
またエンゲージメントを上昇するには企業の管理職も非常に大きな要素である。上述したフィードバック、情報共有、コミュニケーションは上司と部下の間で起こることである。管理職のエンゲージメントが高い企業ほど、必然的に従業員のエンゲージメントが上昇する傾向にある。
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