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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

基本給か、雇用ボーナスか

人材不足により、企業が労働者を引き付けるために雇用ボーナスを提供している昨今。

レストランの前を通ると、「Hiring Now」と共に「雇用ボーナス$500」というような形で求人をしている場所が目に付く。


特に人材不足が顕著な運送会社のトラックドライバー等には、20,000ドルほどのインセンティブを提供している企業もある。


Salary.comが発表した結果によると、2021年に雇用ボーナスを提供している企業は50%にものぼったが、年末までにこの数値は20%弱まで減少するであろうと予想されている。


減少をした雇用ボーナス分は、基本給の上昇に回されると見込まれている。2020年は多くの企業で昇給が見送られたが、2021年はある程度の昇給を見込んでいる企業も多い。全米平均では3%前後となり、COVID-19以前から続いていたトレンドと同様になるだろうという予測がされている。


また労働者も雇用ボーナスを支給する企業よりも、基本給が高い企業への魅力を感じているという調査結果もある。現在の雇用市場がいつまで継続するか予測を行うことは難しいが、給与計画は一過性ではなく、今後の動向を考慮した上で検討をすることが重要である。

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