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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

Ghosting:お化けの話

アメリカ史上でも低い水準にある失業率と、それに絡むGhost(お化け)の関係性


アメリカの企業では最近はGhost(お化け)の話が話題に上がる事が多いというキャッチ―なタイトルなのだが、候補者が消えるらしいという話。


その低い失業率からも推測できる通り、今のアメリカ市場は売り手市場である。つい先日発表され雇用統計でも、少しの驚きと共に263,000の仕事が追加されて3.6%の失業率は50年ぶりに低い水準となっている。アメリカの景気は引き続き好調である。


そんな売り手市場の中で、企業側は雇用が少し難しくなっている昨今。どこの企業も人材不足で良い人材ほど雇用継続は難しくなってきて、新たに人を探す事も更に困難になってきている。冒頭のGhostingと呼ばれているのは、雇用手続きを行っていくプロセスで、候補者からの音沙汰が全くなくなる事を言う言葉である。


2時面接、3時面接と進んでいき、やっと良い候補者と巡り会えたと思っていたのに、連絡をしても一方的に無視をされる状況というのが以前にも増しているのが現状。


こういう状況が出ない為にも、市場調査である程度の給与水準を理解しておく事は重要である。そして、もしかすると雇用プロセスを少し変更する事も必要になってくるかもしれない。


例えば、候補者に対してきちんと雇用プロセスを伝えたり、どれ位の期間で返答をするか等、少し明確にしてあげる事が重要になる。人間、どうなるのか分からない状況というのは避けたいし、その候補者に対しては他の企業も率先して雇用をしようとしていると考えるべきであろう。

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