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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

アフロとオフィス

全米初!2020年1月から、カリフォルニア州で髪型を理由とした差別が違法に。

ある特定の従業員(人種、性別、年齢等々)に対して、社内で解雇等の悪影響を及ぼす対処を決定する事が差別となる。そして「特定の従業員」というのは連邦をはじめ、各州や各都市で細かい設定がされている場合がある。


カリフォルニア州は、差別に対してもかなり厳しい取り決めがある州であるが、この度「髪型(ナチュラルなヘアスタイル)」もこの「特定の従業員」に含まれるようになる事が決定した。


この法律は主にアフリカ系アメリカ人を保護する為に可決されたと言われており。その背景にあるのが、2018年12月に全米で論争が巻き起こっていたニュージャージー州の高校レスリング部のとある生徒に起きた事件である。


グーグルで是非Andrew Johnsonと検索してみてほしいのだが、要はドレッドヘアーにしていた高校のレスリング部の選手が、とあるトーナメントに出場する為にはドレッドヘアーを切るか、不戦敗となるかという2者択一をレフェリーから迫られ、試合前に髪を切られている動画が出回ったのである。レフェリーが白人であった事から、差別問題に発展したのはいうまでもなく。今回の件はドレッドヘアーであったが、勿論アフロヘア―も差別対象に含まれる。


高校のレスリング部で行われているこの様な行為は、学校や職場でも一般的に起きてしまっているという事がこの法律が可決された理由である。”Creating a respectful and open workplace for natural hair(自然な髪型を尊重出来る職場作り)”というのがスローガンである。


「特定の従業員」に含まれる「特定リスト」は今後も増え続けるであろう。

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