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  • 執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

COVID-19感染経路の調査 

携帯電話上のマップ情報からCOVID-19の感染経路を調査した結果、レストラン、ジム、そしてホテルから感染が広まっていることがNature誌に発表された。

研究者の分析結果によると、COVID-19のパンデミックの初期段階では感染の大部分は、屋内で人が集まる場所である、レストラン、ジム、ホテルや宗教関連施設から拡大していったとのことである。


例えばシカゴでは、レストラン、ジム、ホテルや宗教関連施設等の人が集まる場所の10%が強力な感染源となっており、全感染者のうち85%はこれら10%の感染源から発生したものであるという調査結果となっている。


スタンフォード大学のコンピューター・サイエンス准教授であるレスコベック氏によると、今後も長時間、人々が密集しやすい場所であるレストラン、ジム、カフェ、ホテルが最も感染リスクが高い場所であることを述べている。


このような調査結果は経済再開の戦略を練る上で大きな参考となり得るものである。


またスタンフォード大学とノースウェスタン大学は共同研究を行い、2020年3月から5月までの2か月間に米国10大都市圏の約1億人の1時間ごとの移動をマッピングして、拡散をシュミレートするツールを作成した。


研究結果によるとレストランやジムの稼働率や収容人数を下げることで感染の可能性を減らすことが出来、先に述べたシカゴの例では、最大稼働率を20%までに制限をすると、感染が80%以上減少するという検証結果がでた。


ただしCOVID-19の感染を防ぐと同時に、経済活動を継続する必要があることから、これらは「感染を減少させる」という一つの側面のみに特化された仮説であることは言うまでもない。

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