榊原 将/HR Linqs, Inc.

2022年8月4日2 分

SF市での新たな条例が施行開始

ご存知の通りカリフォルニア州は全米で最も厳しい州法が制定されている場所の一つである。

カリフォルニア州内でもサンフランシスコ市には、さらに順守しなければならない独自の条例が多数ある。

そして、2022年10月1日から新たな条例が施行されることとなる。

今回の条例はFamily Friendly Workplace Ordinance(FFWO)で、公衆衛生局の緊急休暇条例となる。

全世界で100名以上の従業員を有するサンフランシスコの企業に適用されるFFWOでは、Public Health Emergency leave(公衆衛生上の緊急事態休暇)を提供する義務があり、この休暇は有給休暇や傷病休暇とは別途、従業員が利用することが可能である。

条件に該当する場合は、従業員本人または対象となる家族の世話をするために休暇を取得することが可能である。

FFWOでの家族の定義は以下である。

  • 子供

  • 両親

  • 法定後見人

  • 兄弟・姉妹

  • 祖父母

  • 配偶者

  • ドメスティック・パートナー

使用が可能な理由は:

  1. 公衆衛生上の緊急事態に関連する連邦、州、または地域の保健命令(従業員が居住する地域の司法権が発した命令を含む)の勧告または要件に基づく場合

  2. 従業員が、医療従事者から隔離または検疫を受けるよう勧告された場合

  3. 従業員が、公衆衛生上の緊急事態に関連する感染症、伝染病、または伝染病の可能性がある症状を経験し、医療診断を求めている、または感染について医療診断を受けている場合

  4. (1)の命令を受けている、(2)の勧告を受けている、または(3)の症状が出ている家族の世話をしている場合

  5. 公衆衛生上の緊急事態により、家族の学校または介護場所が閉鎖された場合、またはその家族の介護者が利用できない場合、従業員が家族の介護をしている場合、および

  6. 大気環境に関連した緊急事態で、従業員が感染リスクが高いとみなされ、主に屋外で勤務している場合。

フルタイム従業員には2週間で最大80時間、パートタイム従業員には通常の2週間シフトの平均時間が付与される。

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