榊原 将/HR Linqs, Inc.

1月25日3 分

FY25年度H-1Bビザシーズンへの準備 / Preparing to Apply for FY25 H-1B Visa:「アメリカ人事を図と表で(仮)」#アメリカHR

H-1Bビザの申請シーズンが近づく中、FY2025年度に向けた準備の重要性が高まっています。

特に注目すべきは、USCISによるH-1Bプログラムの変更点です。

これらの変更は、外国人専門家の雇用において、企業が直面する課題とチャンスの両方をもたらすでしょう。

選考プロセスの見直しや、新たな基準の導入が予想される中、効果的な戦略立案が求められています。

「主要な点」

  1. "H-1Bビザ申請の開始時期": FY 2025年度のH-1Bビザ申請は、USCISが今月に登録日程を発表し、3月初旬に開始される見込みです。

  2. "登録件数の増加": 過去3年間、USCISは8万5千の上限を大幅に超える登録を受け付けました。FY 2024年度では、78万件以上のH-1B登録がありました。これは競争が激化していることを示しています。

  3. "雇用主の準備": 登録に先立ち、雇用主は現在の従業員の移民ステータスを確認し、外国人従業員の潜在的な要件を特定し、H-1BビザやH-1Bステータスのスポンサーになる個人を特定する必要があります。

  4. "H-1Bビザ枠の内訳": H-1Bビザの年間枠は6万5千、法律により、そのうち6千8百枠がチリとシンガポール国民のH-1Bビザとして割り当てられます。米国の高等教育機関の修士号以上を持つ外国人には、追加で20,000枠が提供されます。

  5. "登録プロセス": 2020年、USCISは電子的な事前登録を始める2段階プロセスを導入しました。登録時には、雇用主の情報や各受益者の詳細などを提供する必要があります。

  6. "H-1B抽選": 登録期間終了後、USCISは上限を超える登録があった場合、ランダムに登録者を選択します。選択された受益者に対してのみ雇用主はH-1B申請を行うことができます。

  7. "登録と抽選プロセスの変更": 2023年10月23日、USCISはH-1B登録プロセスの改善を目的とした新規則案を発表しました。これは、各ユニークな受益者を基に選考を行う新たな選考プロセスを導入することを目指しています。

  8. "提出期間": 選択されたH-1B受益者に対して、雇用主は最大90日間の提出ウィンドウ内で申請を行うことができます。第二、第三の抽選があった場合は、新たに選ばれた申請に対する追加の提出期間が設定されます。

  9. "H-1B基準の変更": DHSは、H-1Bプログラムを改善するための新規則案を発表しました。これには、専門職の定義の変更や、雇用条件の透明性向上などが含まれています。

  10. "専門職ポジションとその基準の修正": 「専門職」の規定定義を変更し、求められる学位分野と職務内容の直接的な相関を強調します。また、「専門職」の基準において、雇用主が「通常」学士号を要求することは、常に学士号を要求することを意味しないと明確にします。

「企業の検討点」

  1. "登録期間の厳守": H-1Bビザの登録期間は短く、企業は迅速な行動が必要です。期間内に全ての必要情報を提出することが成功の鍵です。

  2. "登録の正確性": 雇用主は、登録の際に正確な情報を提供する必要があります。誤った情報は選考プロセスに影響を及ぼす可能性があります。

  3. "多様な候補者の特定": F-1研修生、H-1Bビザ対象者、L-1Bビザ保持者など、多様な背景を持つ候補者を特定し、H-1Bビザのスポンサーとして検討することが重要です。

  4. "抽選プロセスへの準備": 登録が抽選に入る可能性が高いため、選ばれなかった場合の代替計画を立てることも必要です。

  5. "新基準への対応": 専門職の定義や雇用条件の透明性の変更に対応するために、企業は新しい規則に適応する必要があります。

「Q&A」

  1. Q: H-1Bビザの登録プロセスに変更はありますか?               A: はい、2020年から電子プレ登録システムが導入され、各候補者の詳細情報を期間内に登録する必要があります。

  2. Q: 新しいH-1B選択プロセスの特徴は何ですか?                A: 2023年の規則改正案では、「受益者中心の選択」が導入され、複数の雇用主からの登録があっても、各候補者は一度だけ選択プロセスに参加します。

  3. Q: H-1Bビザ枠の内訳はどのようになっていますか?

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